日本で木製窓、とか、木製サッシと言う言葉が定着したのはわずか十年ほど前からで、それまでは外部建具であった.
木製サッシの明確な定義はないが、たぶん、アルミサッシに対して素材が木だから木製サッシなんだろう、これは単純な決めつけだが、間違いでもないと思います.
ただ基本的には枠と障子を工場で一体化して制作し気密と水密性能をもったもの、というのが定義に近いのではないかとおもいます。
さて本題の木製窓ですが、本流はやはりヨーロッパではないでしょうか.個人的には北欧にその原点があるようにおもえます。北欧というと、普通はデンマーク、ノルウエー、スエーデン、フィンランドの四カ国をさしますが窓の基本断面、開き方は国によってそれぞれ違います.当然、使われる金具も違ってくるわけでそれが実に興味深いのです。
写真はフィンランド南部のバンタという街の一般住宅の窓ですが、基本的にフィンランドの窓は内開きです、40年以上前の住宅で当時はまだペアガラスが一般に普及していなかったのでガラスはシングルで戸厚が30mm〜40mmのサッシが二枚重ねになっています。
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