北欧の木製サッシのルーツをフィンランドに求めて。

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バンタの窓.jpg
日本で木製窓、とか、木製サッシと言う言葉が定着したのはわずか十年ほど前からで、それまでは外部建具であった.
 
木製サッシの明確な定義はないが、たぶん、アルミサッシに対して素材が木だから木製サッシなんだろう、これは単純な決めつけだが、間違いでもないと思います.
 
ただ基本的には枠と障子を工場で一体化して制作し気密と水密性能をもったもの、というのが定義に近いのではないかとおもいます。
 
さて本題の木製窓ですが、本流はやはりヨーロッパではないでしょうか.個人的には北欧にその原点があるようにおもえます。北欧というと、普通はデンマーク、ノルウエー、スエーデン、フィンランドの四カ国をさしますが窓の基本断面、開き方は国によってそれぞれ違います.当然、使われる金具も違ってくるわけでそれが実に興味深いのです。

 写真はフィンランド南部のバンタという街の一般住宅の窓ですが、基本的にフィンランドの窓は内開きです、40年以上前の住宅で当時はまだペアガラスが一般に普及していなかったのでガラスはシングルで戸厚が30mm〜40mmのサッシが二枚重ねになっています。
フィンランドの家.jpg
この写真もフィンランドです、一般住宅で窓が五つもならんでいますが北欧に限らずヨーロッパでは一軒の家で何種類もの寸法の違う窓を使う事はあまりありません。
 
この窓も内開きで外から見て左側の縦長の部分が内に開くようになっています。右側の大きな部分ははめ殺し窓でこの国では良く見られるタイプです.開きの部分の外側には網が張ってあり夏の夜は窓を開けた状態で換気をすることができます、開口部は幅が20センチ程しか無いので防犯上も問題はありません.北欧の窓材は殆ど赤松材で、フィンランドとスエーデンは窓材や建築材の輸出国でもあるのです。

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このページは、森の窓が2011年8月31日 22:08に書いたブログ記事です。

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