これは国産の杉材ですが、国産材の場合ふつうこの
様な木取り方はしません。たいていは25・6mmの
板状にして乾燥した後、集成して使います。それに
杉の辺材は耐久性が心材に比べて低いのでこれほ
ど多くの辺材を含んだ木取りはまずしませんが
ごくまれにすることがあります。また無垢材でサッシ
を作ろうとすると相当おおきな直径の木をつかわなけ
ればいけないので国産材では杉材くらいしかないの
が実情です。
この木の直径は目の丈付近で約60センチほどありました。木材市場で購入するのですが目が細かく色よいのが選定
基準です。大量に出てくるものではありませんがこまめに市場に通うことが必要です。
サッシ材としての杉は木が柔らかいので傷が付き易いというほか、ビスの保持力が弱いので吊り戸よりは引き戸に
使用したほうが良いと思います。国産の杉の産地としては秋田杉、吉野杉、智頭杉、金山杉などがありますが全国
的に植栽されているので比較的入手のし易い木です。