意外と思われるかもしれませんが、木製サッシは火災には大変強いのです。
現在日本の住宅建築に使用されているサッシの材質の中で、最も燃えにくい、、、と言うより、火に強いのは木なのです。
火事になると炎の温度は700度をこえます。たしかに木材に700度の炎を近づければ木は燃え始めますが、防火試験ではガラスや金具を含めて、基準の20分間を持ちこたえるのです。
アルミは?というと、アルミは燃えないけど、とけるのです。
実のところ、木製サッシにも部分的にアルミを使っていますが防火の試験では真っ先に溶け落ちてしまいます。
防火の試験は、ひとつの窓に対して試験体を2個作り、内側からと外側からの両方からテストをします。
火元になった場合は内側の防火性能も大事ですが、延焼を防ぐ為には外側から焼くテストも必要なわけです。
ドアや引き戸など5種類の窓種それぞれについて試験が必要で費用も大変多くかかります。平成13年、日本木製サッシ工業会のメンバーが共同で受験し、国土交通省から認定書の交付を受けています。
防火についてのご質問等がおありでしたらお問い合わせください。
木製サッシが火災に強いという実際の経験があります。
17,8年ほど前に、神戸六甲山の頂上付近のがけっぷちにある別荘が建設され、当
社の窓が全面採用されました。それから7,8年後この別荘から火災発生の信号が
オーナーの自宅に通報されオーナーがこれをキャッチするまでになんと17時間あまり
くすぶり続けていたのです。がけっぷちのため消防へりが出動するほどの騒ぎとなった
のですが建物全体の気密がよかった為、酸欠で燃焼がつづかず消防隊員がガラスを
破ったとたんに再発火をしたのですがすぐに消火されました。
この頃はまだ防火の認定取得はしていませんでしたが木製サッシの気密性の良さ
と耐火性能の高さに驚いたものでした。
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