窓のメンテナンス
四,五日前に突然電話があって、「お宅から買った窓ではないんですが、一部くさってきたところが出てきたのでメンテ方法を考えてくれませんか」、という依頼がお隣の高岡市の方からありました。
高岡市までは、ひと山越えるとすぐのところなので、早速、依頼主さんのところに伺いました。18年前に建てたというご自宅で、40坪ほどの大きさに全部で十数窓入っていましたが,北面の窓の劣化が特にめだちました。
問題点は次のようなものでした
1)屋根のひさし、窓の小庇がほとんどないこと。
2)北面のため日当たりが悪く、雨のあとの乾きが悪い、さらに窓を覆うように一本のモミの木があり日当たりをさらに悪くしている
3)外額縁材の選定に問題が、、米松、ではなく、米杉を使えばよかった。

木製サッシをいれるとメンテナンスが必要です。
こんな風に書くと、「どんな風なメンテが必要なのですか?」という質問が返ってきそうです.実際、メンテなど必要なんですか、というお客さんもおられることは事実です。住宅部材すべてに言えることだと思いますが、サイクルの差はあっても殆んどメンテナンスが必要です。木製サッシの場合はサイクルが意外と短く、こまめに観察して早めの対応をお勧めします。
とりあえず、施工後一年目に外部の目視点検と開閉操作点検が必要です。直射日光のあたる時間多いところや、雨風にさらされやすいところは特に入念に点検します。
最も注意の必要なのは塗装の状態です。条件の厳し所は一年で塗装面に小さなクラックが入ることがあります。写真は施工後10年経たお客さんからの塗装依頼でした。このお施主さんはご主人が二年?三年に一度簡単な塗装をされていたそうで状態はなかなか良かったのですが、普段見れないところ,塗れないところをメンテしてほしいということでした。こんなときは障子をはずし、気密材の点検や可動部分への注油などもすることにしています。