窓のメンテナンス

メンテ終了.jpg

 藤沢市のTさんからメールがとどきました。筑後五年、工作好きの主人が何度も挑戦

しても締まりのしっくりこない窓があるんです、ということでした。

それは、私のもっとも得意としているドイツ窓でした。納めたさきは20年以上当社の窓を

使っていただいているログビルダーさんで早速電話したところ、自分もTさんから頼まれて

いることがあるので一緒に行こうということになり、メールでの依頼からわずか二日での対

応でした。60歳を過ぎてから遠方のメンテナンスは殆どでなくなりましたが、たまの気晴

らしドライブもいいものです。帰宅したら早速、もとスチュアーデス奥様(写真左)からお礼

のメールがとどいていました。

四,五日前に突然電話があって、「お宅から買った窓ではないんですが、一部くさってきたところが出てきたのでメンテ方法を考えてくれませんか」、という依頼がお隣の高岡市の方からありました。

 高岡市までは、ひと山越えるとすぐのところなので、早速、依頼主さんのところに伺いました。18年前に建てたというご自宅で、40坪ほどの大きさに全部で十数窓入っていましたが,北面の窓の劣化が特にめだちました。

 問題点は次のようなものでした

1)屋根のひさし、窓の小庇がほとんどないこと。

2)北面のため日当たりが悪く、雨のあとの乾きが悪い、さらに窓を覆うように一本のモミの木があり日当たりをさらに悪くしている

3)外額縁材の選定に問題が、、米松、ではなく、米杉を使えばよかった。

kimado.jpg

この写真は輸入の木製窓です。建物はもう10年以上も前に建てられました。新築のころは本当に美しい建物でした。となりの県ですが東京や、信州に行くときは必ず通るので何度もみていましたが、ある時を境に人の住んでいる気配がなくなり空き家になってしまったようです。

 それからでも、もう5年は経つでしょう、新築当時からでも一度も再塗装はされていません。
こんなのを見ると窓メーカーとしてはやるせない気持ちでいっぱいです。幸い南面についている窓は乾燥状態が良いため木材の腐れはないものの日射が強いため塗装はほとんど落ちています。国産、輸入にかぎらずメンテナンスが最も大事だということを忘れないでほしいと思います。



norudisuka-window.jpg





 木製サッシをいれるとメンテナンスが必要です。

こんな風に書くと、「どんな風なメンテが必要なのですか?」という質問が返ってきそうです.実際、メンテなど必要なんですか、というお客さんもおられることは事実です。住宅部材すべてに言えることだと思いますが、サイクルの差はあっても殆んどメンテナンスが必要です。木製サッシの場合はサイクルが意外と短く、こまめに観察して早めの対応をお勧めします。

とりあえず、施工後一年目に外部の目視点検と開閉操作点検が必要です。直射日光のあたる時間多いところや、雨風にさらされやすいところは特に入念に点検します。

最も注意の必要なのは塗装の状態です。条件の厳し所は一年で塗装面に小さなクラックが入ることがあります。写真は施工後10年経たお客さんからの塗装依頼でした。このお施主さんはご主人が二年?三年に一度簡単な塗装をされていたそうで状態はなかなか良かったのですが、普段見れないところ,塗れないところをメンテしてほしいということでした。こんなときは障子をはずし、気密材の点検や可動部分への注油などもすることにしています。

 

窓のメンテ.jpg

 

 

 

 

 

断熱気密性能が高い国産の木製サッシ製造メーカー
森の窓
森の窓株式会社

〒929-1403 石川県羽咋郡宝達志水町所司原栗小羽南平1
代表取締役 山本 忠嗣

このアーカイブについて

このページには、過去に書かれたブログ記事のうち窓のメンテナンスカテゴリに属しているものが含まれています。

前のカテゴリは複合木製サッシです。

次のカテゴリは木製窓とはです。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

ウェブページ