
日本で本格的にヨーロッパの機械や刃物を購入して木製サッシの生産が始まってから早、四半世紀が経ちました。この方法で作れば大丈夫と思ってきましたが、最近になっていろいろわかってきたことがあります。それは、輸入業者さんも同じですが、まず、日本の気候を考えた窓つくりをしなければいけないということと、材質選びに注意すること、この二つのことをよく考えることです。
サッシや枠をコーナー接合するときにヨーロッパでは下の写真のように上下の端部を大きなカッターで一度に欠きとってしまいます、この方が生産効率がいいわけですが、障子の場合経年変化でこの部分の接合強度が落ちてガラスの重量を支えきれなくなることがあります。
一般に、どの窓もたて枠とした枠の形状が違うので,相欠き加工のほうがいいのですが障子は窓を開放した時には重量のすべてが吊元のコーナーにかかってきます。このことを考えると障子のコーナー接合は日本的なホゾ組加工がいいということになります。
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