ドイツの窓

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 ドイツ窓の大きな特徴はドレー、キップに代表される。多点ロック金具による高気密窓だが、もうひとつはへーべ、シー

べ金具による超大型引戸だ、注文によっては引き込みタイプもせいさくする。

 写真はH3メートル、W5メートルの大型引き込み戸だ。このくらい大きくなると組んだままでは運べないので工場で

仮組した後一度ばらして現場で再組立てとなる。
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2012年3月に開催されたニュルンベルグの窓見本市から10ヶ月、展示規模は少ないものの

中身の充実度は非常に高い.26年前にはじめて見学した窓見本市では複合タイプやトリプルガラ

スの窓はまだ出現していなく戸厚も56mmが主体だった。

 もちろん、当時は戸厚68mmの物もあったが私は56mmでも十分過ぎると思った。

それから四半世紀,戸厚の主流はなんと、88mmにアップしているのだ。

2013ミューヘンバウ 2013-01-18 18-22-40.jpgのサムネイル画像

 2年に一度開催される世界最大の建築見本市がミューヘンで開催された。

今後の建築の流れをつかむためにかかせないイベントだ、過去の統計でも

日本からの見学者は500人を超える。

私も開催最終の二日間、窓関係を中心に見学した。全体的には昨年の

フェンスターバウの涎長線と言えるものだったが、特に窓の種類としては

パラレルシーべ窓の展示に力が入っていたのが印象的だった。

 

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 もう今年も終わろうとしています.春先の窓見本市はドイツの建築の未来を予感させる物でした.そして、来るべき2013年、ドイツで真っ先に開催されるミュウヘンでの建築見本市は世界の建築の最先端情報を発信する場として期待されています。特に、住宅が消費する、あるいは作り出すエネルギー関連技術に興味しんしんです。そのなかで木製窓業界は何をすべきなのか、最新の情報を仕入れて来ますのでご期待下さい。

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 2012のドイツ、窓見本市にはこんな窓の展示が目白押しでした。最近日本でも性能値の高い窓を求める人が出てきているので、情報の伝達力の早さには驚きです。

エコセンター建物.jpgエコセンター訪問.jpgエコ、センター(ハム市)と講習会 2012年3月23日

エコ.jpgエコセンター建物.jpg

 見本市の見学の後、ドイツを北上してハム市のエコセンターにお邪魔しました。

プラスエネルギーハウスの研究をしているドイツの民間機関です。

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 こんな窓納まりが日本の住宅に受け入れられることはないと思いますが外断熱工法でドイツ窓を納めるとこのようになります。この建物自体30年ほどたっているので参考にはならないかもしれませんが。

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 住宅の高品質化がこれほど強く求められてきている時代に開口部(まど)の材質がアルミなのか,木なのか、あるいはプラスチックなのか?といった問題よりももっと肝心なことはそれぞれの材質の持つ特徴を生かした窓つくりをすることが大事なのでは、と、今回の窓見本市を見学して感じました。

 もちろん、森の窓は木材が主体材料であることは変わりませんが、外部にアルミを使用した、複合サッシにも力をいれていくつもりです。

 意外と気が付いていないのが窓の役目の中の換気、を行うということです。
そして、住宅の重要な機能の中で、「換気」をおこなうのにもっとも最適なのがドイツを代表する窓、「ドレー、キップ」なのです。わたしはブログのなかで過去何度か書きましたが、この窓はほんとうにすばらしい。

 先日、森の窓から、4トンウィング車ほぼいっぱいの木製窓が出荷されました。明石市にお住いの女性設計士さんの
自宅一棟分ですが窓はほとんど「ドレー、キップ」でした。依頼をうけて相談にうかがってからおよそ1年、途中工事の遅れで3,4か月の停滞はありましたが、ようやく納品となりました。

 この仕事は、わたしにとって久しぶりに印象に残った仕事で、ずいぶんと勉強にもなりました。電話やFAXでのやり取りは数十回におよび、普段気の付かない素朴な問題を再認識させられたしごとでもありました。

 そんな中、お客様から再認識させられたのがドレー、キップ窓の「換気窓」としての役割でした。木製窓の換気機能についてはこののちも重要なテーマとして取り上げていくつもりです。



断熱気密性能が高い国産の木製サッシ製造メーカー
森の窓
森の窓株式会社

〒929-1403 石川県羽咋郡宝達志水町所司原栗小羽南平1
代表取締役 山本 忠嗣

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