世界の木製窓

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 前出の窓メーカーの社長が窓のお客さんと打ち合わせがあるので同行してくれないか、というのでついていった、かなり裕福そうなご夫婦で後ろの建物に使いたいとの希望だった。
全部の窓をドレー、キップとフィックスで対応するとのことだったが、すこし無理な気もしたが
ドイツでは一般的なことなので,まあ、それも有りかな?と思った。
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 これは中国製のドレー,キップだ、材料はオーク材60センチ角程度大きさで価格は3万円ぐらい.材料の使い方に少々問題があるがまあまあの製品である。戸厚は68mmでガラスは4−12−4FLペアが標準でトリプルガラスの対応は出来ないとのこととにかくこのメーカーではこれしか出来ないという事だった。
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 取引先の案内で窓金具の製造工場を見学した.加工はドイツ本国で、組み立ては中国で行う方式を採っているいるそうだ。経営者はドイツ人で月に一度は中国に訪れるそうだ.品質的には問題ないようだ、ドイツのビック3の一角占めるロト社も今はこのようなシステムだそうだ.価格はドイツからの仕入れ価格と比べると約半分くらいでかなりの窓メーカーが中国ロト社の物を使っているという.中国にドイツ窓が普及している背景にはこういった結びつきが有るのだ.

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 2005、6年頃から中国製の木製サッシを販売する業者が現れ相当数が販売されたが最近はあまり活発ではないようだ。

今年のドイツでの窓見本市には窓部品の会社がかなりの数出品されていた。

たまたま訪中する機会があって数カ所のサッシ工場を見学する機会を得た。

 二つの工場とも制作しているのは全てドイツのドレー、キップで機械もドイツの最新鋭機を設備していた、しかし、それは木材の加工工程のみでそれ以降の工程はほとんど人海戦術で、しかも作業員の大半が中年の女性だっつた。

 中国の近代の木製の窓はほとんどが木でつくられていて、上海や天津の古い建物、特に、イギリス人の住まいは同時期の日本の建物よりセンスの良いものだ。そこには格子の入った洒落た外開き窓があっつたり、引き戸が使われていたりで、かなりの窓文化の発展が見られる、、、、が現在は木製窓に関してはドイツ窓一辺倒、もう少し様子をみないとその流れがわからない。

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 2年に一度開催される、世界で最も著名な国際窓見本市がドイツのニュルンベルグで来年の3月21日から4日間開かれます。ここ数回は変わり映えしなくなったという声も聞かれますが、木製サッシメーカーの人間としてはこれを外すわけにはいかない、というのが私の個人的な意見です。確かに最近のテーマは一本調子で変化に乏しいのも事実ですが、一度行かないと四年間情報の空白期間ができるのです。これは、私にとって大変怖いことで情報発信力の低下?にもつながるのです。ま'ちょっとおおげさにかきましたがドイツに行くためにはそのくらいの理由も必要なのです。

 さて、ドイツへの行き方ですが、一般的には成田または関空からルフトハンザでフランクフルトへ直行というコースですが、12時間半という長いフライトに耐えられなくなって最近はすべてフィンエアーで、ヘルシンキ経由という方法をとっています。さらに、ヘルシンキでは当日一泊することにしています。
未だ、三か月も先のことと思うかもしれませんが大きな見本市の関係都市への乗り入れはホテル予約を含めて早め手当てが必要なのです。

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これはすべてヨーロッパからの輸入品です。ヨーロッパの窓金具の大きな特徴は国やメーカーが違っても共通部分が多いことにあります。
ハンドルは特にそうです。したがって、たとえば一つの部屋に違ったタイプの窓をつけた時にもほとんどの場合同じ色やデザインに統一することが可能です。たしかに、国によるデザインの差はあるのですがひとつのハンドルメーカーをたとえにとると、南のイタリアから北のノルウェーまで販売網を持ち、違ったデザインのハンドルを作っているのです。

いろいろ選択しがあるといっても、例えば、ドイツの内開き窓のハンドルを、デザインを北欧風にしても、同じ内開きタイプのフィンランド窓には合わないのです。(写真の右上かどの金色のハンドルはフィンランド窓用、中央のシャンペンカラーのものはドイツ窓用です。) 

もっとも、ヨーロッパの一般住宅で幾種類もの窓を合わせて使うことはあまりないようですが、日本では結構あります。窓の持つ機能を考えるとそれもあるのかなとおもいますが、、、、、、、
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フィンランドに限らず北欧の木製窓

ほとんど白ペインで塗りつぶされてい

ます。これが北欧四カ国の木製窓の共

通点かもしれません。もうひとつあり

ました、窓材、これも殆ど同じ材で

北欧の主要植林材の欧州赤松という木

で、日本の赤松と殆どおなじですが材

は木目がつんで緻密です。しかし松材

は耐久性があまりないので使用するに

は庇を大きく採る等して、雨がかりを少なくする工夫が必要です。





断熱気密性能が高い国産の木製サッシ製造メーカー
森の窓
森の窓株式会社

〒929-1403 石川県羽咋郡宝達志水町所司原栗小羽南平1
代表取締役 山本 忠嗣

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