社長のつぶやき

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 今年の初市はあいにくの雪でした。売り手にとっても買い手にとっても雪がかぶっていると節の有無がよくわからず、値をつけるのがむつかしいのです。しかしながら今年の初市は昨年末の止め市より立法メートル当たり約6000円高という高値で終了しました。

買い手にとっては安い方がいいわけですが、低迷する国産材市場にとってはいいことと思います。最近は円安傾向や住宅の駆け込み需要もあり、国産材の振興にとってはチャンス到来と言えるかもしれません。
 先日、テレビで木造校舎を燃やす実験を見た。国が数年後に木造三階建ての校舎を全国的に展開したいのだという

 私は,このニュースをみていくつかの疑問をいだいた。まず、一階の職員室から発生した炎が、わずか5分ももたずにガラス窓を破損させ、十分な酸素をもらった炎は、ものすごい勢いで三階まで駆け上がったのだった。

 この実験を指導した国土交通省には、木製サッシが20分の耐火性能をクリアーしているというデーターを持っているにも関わらずである。

 この、実験校舎の内部は十分過ぎるくらいの木材を使用した構造であったが、窓はアルミサッシで、ガラスは映像で見る限り単板ガラスのようだった。
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どんよりとした北陸の冬も、時折こんな美しい空をみせてくれることがあります。この場所に移ってからでももう23年になりました。ほんとうに月日のたつのは早いものです。この冬景色ももう半月程でふきのとうの出る模様に変わるのです。
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二月になり、本格的な雪になりました。里と比べると海抜が50メートルほど高いので1割ほど雪の量が多いのです。こんな日は仕事の前に雪かきです。私の席はウィンター、ガーデンになっていて明るいのはいいんですがガラス面が多い分冷え込みも厳しいのです。今冬は特に冷え込みがきびしく、まきストーブの燃料も底をつきそうです。

 
 昨年、一年間をかけて寝室とリビングを改築したのですが、内部側の仕切りが完成していないため、リビングにはまだ移っていません。奥にある寝室だけを使っているのですが朝晩、リビングを通るたびに、「寒いなー」と感じます。もっとも、仕切りの完成していない隣の広間は非暖房空間で、しかも窓側にはおおきなfix(2300X1600)と1平米ほどの硝子面積を持ったドアと窓がはいっています。

 たしかに、このおおきなfix窓は明るいし、外の景色も見れるので満足しているのですが部屋(リビング)の広さに対して開口部の全体面積が少し大きかったようにも思えます。一般的に、開口部面積は床面積の20%?25%で25%もあればずいぶんと開放的な家と言われています。

 もちろん、同じ家でも部屋によってはそれほど開口面積のいらないところもありますが、自宅の改築部分を考えたときに、今まで気が付かなかったテーマが浮かび上がってきたように思えます。
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まえに紹介した安藤先生の金津小学校体育館からほど近いところにもう一つ作品があります。西田幾多郎記念館です。この町(現在は広域合併でかほく市になっている)の輩出した偉大な哲学者の功績をたたえるために建てられたものですが、こちらの方がどちらかというと安藤風かもしれません。

 カーテンウオールの作品ですが当社の作っている複合カーテンウオールと違って、外部フレームは亜鉛引きの鉄製です。久しぶりに訪れたのですがフレーム外部の亜鉛の地肌は十年以上たっているにもかかわらず全く経年変化はありません。開口部はあまり多くはありませんがドア金具には気になるものが使ってありました。


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仕事で何度か外国を訪れるうちに、国に対する感情が変化してくることがある。今、私が最も行きたい国はノルウェーだ、はじめてこの国を訪れたのはデンマークの北端からのフェリー利用だった。もう17,8年も前になるだろうか?。そのころはそれほどこの国に関心があったわけではなかった。

 2度目は翌年、ヘルシンキからの空路で、当時のノルウェーの玄関口はオスロから少し南西に行ったところにあったフーネブーという空港だったと記憶している。その後何年かして現在のガーダモンに変わったのだが、私は、全く偶然にもオスロ(フーネブー)?ヘルシンキ間の最終フライトに出くわしたのである。

 その日、フーネブー空港のロビーにはフィンエアーの機上スタッフ達で構成する10人程のバンド演奏があり最後の曲が終わった後は花束の贈呈だった。
すこしセンチメンタルな気持ちになったことをおぼえている。

 そして、新しくできたのがオスロ・ガーダモンだ。30メートル以上もあるアーチ型の集成材をふんだんに使った建物は実にみごとだ。この国の集成材製造技術はもはや世界一と言っても良い。
 
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これは森の窓の事務所の窓からの景色です。川を挟んで向こう岸は杉の植林ばやしですが、すぐそばには雑木林があります。正面に写っている木は楢の木ですが、まだ木製サッシになれるほどの大きさではありません。今年は例年訪れる「木枯らし」がほとんどなく、木の葉が良く残っています。

 12月に入ってもう3日経ち、本当に日の経つのが早く感じられるようになってきました。今年もおかげさまで忙しい年でしたが、ここももうすぐ雪景色になります。冬の間もこつこつ作らないといけません。北陸はそれほど寒くはないのですがどんよりとした天気は憂鬱なものです。雪が降ったら雪景色の写真も載せますのでまたみてください。
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当社の冬の暖房は100%マキストーブです。工場で発生した木屑は圧縮され、元の体積の10分の1以下になり、マキストーブの燃料となります。ドイツ製の機械で作ったマキをノルウェー製のストーブで焚いているのですが、現在、森の窓で制作している窓の金具のほとんどがドイツ金具とノルウェー金具です。ノルウェー金具はもちろんSPILKA社のもので、10年ほど前に同社を訪問したときに買ってきたものです。ただし、このストーブ、れっきとしたノルウェー製ですがかの有名なヨツール社製ではなく、スカンデアというちいさなメーかのもので、現在はそのメーカーは海外移転をしています。

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 これは木材を削った後に出てくる木屑を圧縮したもので、会社では「ウンコ」と呼んでいます。
製材後の木は削ったり切ったりしていくうちにだんだんと体積を減らし、最後に窓として残れるのは7割ほどです。

 削りの工程で出てくる木屑は処理が大変でしたが、3年ほど前にドイツから「ウンコ製造機」を購入し、自動で圧縮することにしました。夏場は木材乾燥用に使い、冬場には事務所の暖房用にも使っています。サッシになることができなかった木も最後まで利用されているわけです。
断熱気密性能が高い国産の木製サッシ製造メーカー
森の窓
森の窓株式会社

〒929-1403 石川県羽咋郡宝達志水町所司原栗小羽南平1
代表取締役 山本 忠嗣

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