この写真は23年10月6日現在の私のテーブルの上を撮ったものです。木製サッシに塗る色見本つくりは、本当は私の担当ではないのですが、年末から使いかかる栗材の色の調色にとりかかっているところなのです。
サッシの色の決定はほとんどお施主さんと設計士さんとで決めてしまいますが、色選定は意外と難しいのです、場合によっては色を優先すると、木材種を変えることもあります。それは、木材にはそれぞれ最も似合う色があり、その範囲をはずれるといい色が出せないからです。
木材側から見たい色の選定基準は基本的に「素材に近い色を塗る」、ということです。たとえば米松やカラマツには茶系が、あるいは、ひのきや米ヒバには肌色系といった具合です。
ところが、今悩んでいるのが栗材なのです。なかなか厄介、というのが本音です.それに、クリにはタンニンという成分が含まれていて、これが鉄分と反応すると黒く変色するのです。.同属の楢材にもこの傾向があります。
しかし、何度か試しているうちにいい色が,「栗」に合った色がいくつか見つかってきています.試作の窓も仕上がりつつあるので近近かこのブログでお見せできると思います。